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サンゴ食害のオニヒトデ死滅 田辺湾と周辺、低水温で

 環境省が7月に和歌山県の田辺湾やその周辺の海域で実施したサンゴ類を食害するオニヒトデの駆除で、オニヒトデが1匹も確認されなかったことが分かった。今冬の低水温でサンゴ類とともに死滅した可能性が高いという。

 みなべ町―白浜町の海域では数年前からオニヒトデによるサンゴの食害が目立っていた。環境省は、これら海域が吉野熊野国立公園に入ったのを受け、生態系の保全を強化するため、オニヒトデの被害調査や駆除など対策に取り組んでいる。

 今回の駆除は、沖島と天神崎、四双島、権現崎、円月島の海域の7地点で4日間かけて行った。昨年6、7月に同じ海域の18地点で実施した調査と駆除では351匹を捕獲している。

 一方、サンゴ類も低水温の影響を受け、ほとんどの海域でサンゴの被度が1%以下と壊滅状態だった。生き残った群体はキクメイシ類とスリバチサンゴ類が多く、昨年まで最も多く海底面を覆っていた卓状ミドリイシ類は数群体の確認にとどまった。天神崎のエダミドリイシは比較的多く生き残っていた。この結果を基に秋以降に同じ海域の4地点で詳細調査を予定している。


写真【昨年6月の調査で多く確認されたオニヒトデは今年7月の調査でなくなっていた(環境省田辺自然保護官事務所提供)】

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