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サンゴの産卵調査始まる 「低水温の影響心配」、串本町有田

 吉野熊野国立公園であり、ラムサール条約湿地にも登録されている和歌山県串本町有田の沿岸で、サンゴの産卵調査が始まった。調査する串本海中公園センターの学芸員平林勲さん(27)は「低水温の影響で普段通り産卵するか心配」と話している。

 センターでは20年以上前から、センター前に位置する、この海域で調査している。今年は6月3日から始めた。

 5日夜の水温は22度とまずまず。グラスボート乗り場前から出発してサンゴの状況を調べたが、産卵は確認できなかった。ここには枝状サンゴのスギノキミドリイシやテーブルサンゴのクシハダミドリイシなどを中心にさまざまなサンゴが生息している。

 早く産卵するのはスギノキミドリイシで2017年の初産卵は6月20日、16年は5月30日、15年は6月9日だった。今年は7日現在、確認されていない。

 今年は大寒波と12年ぶりの黒潮大蛇行があり、低水温が続いたことで影響を受けている。サンゴのポリプが産卵のための準備を十分にできなかった可能性があるという。

 平林さんは「今年は低水温や感染症などの影響で半分ぐらいが死滅した。生き残っていても、何らかのダメージを受けている可能性があり、どのくらい産卵するか分からない」と注目している。


写真【サンゴの産卵調査をする平林勲さん(和歌山県串本町有田で)】

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