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ジビエ利用、捕獲の2割 古座川町の加工施設稼働3年

 和歌山県古座川町月野瀬の野生鳥獣肉(ジビエ)処理加工施設が稼働して3年。町内で捕獲したシカの2割超が食肉に活用されている。全国の活用は1割程度。町地域振興課は「さらなる普及には、需要の少ない部位を使ったミンチ肉の活用が重要」と話している。

 処理加工施設「古座川ジビエ 山の光工房」は2015年4月にオープンした。持ち込まれたシカの皮を剥ぎ、内臓を抜き出す。骨付き肉を1週間ほど熟成させた後、部位を切り分けパック詰めし、都市部のレストランなどに発送している。

 施設建設前は、町内で年間800匹以上捕獲していたシカの大半が、山中に埋められていた。施設では17年度に町内で捕獲されたシカ1207匹のうち、248匹を食肉用に、47匹をペットフード用に処理した。食肉の活用は20・5%。施設はこれ以外に近隣市町で捕獲したシカも受け入れており、17年度は合計438匹を処理した。

 処理したジビエは「古座川清流鹿 金もみじ」のブランドで、東京や大阪の高級レストランなどに販売している。ただ、こうした部位は背ロースやもも肉など、全体の3割ほど。スネやバラなど残った7割の販路開拓が求められている。

 「山の光工房」や古座川町など6団体で構成する「古座川ジビエコンソーシアム」は、こうした在庫のある部位をミンチ肉や加工品にし、カフェやバー、家庭での普及を図っている。地元の小中学校の給食にもジビエを導入している。


写真【加工品作りに取り組む処理施設の職員(和歌山県古座川町月野瀬で)】

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