AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

里親が課題話し合う 田辺市で養育者研修会

 日本ファミリーホーム協議会近畿ブロックは12日、和歌山県田辺市新庄町のビッグ・ユーで研修会を開いた。虐待や家庭の事情で親と暮らせない子どもを家庭で養育する約60人が参加し、課題や今後の取り組みなどを話し合った。

 家庭環境を失った子どもを里親や児童養護施設の職員らが家庭に迎え入れて育てる取り組みは、「ファミリーホーム」と呼ばれる。6人までの子どもを預かり、子ども同士の交流を生かしながら、豊かな人間性や社会性、将来自立した生活を営むための知識や経験を身に付けてもらうことを主な目的としている。

 2008年から、児童福祉法の改正による「小規模住居型児童養育事業」として全国で実施されている。厚生労働省によると、ファミリーホームは17年3月末現在、全国で313カ所あり、約1400人の子どもを預かっている。県内には7カ所のファミリーホームがある。

 同協議会の近畿ブロック(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)には約60カ所のファミリーホームが加盟しており、研修会にはうち24カ所が参加。18年度の総会をした後、九州大学(福岡県)名誉教授の田嶌誠一さん(67)が講演をした。

 田嶌さんは、臨床心理学を専門とし、児童養護施設内の暴力を解決する取り組みにも尽力。講演では、児童福祉施設などでの暴力は職員から子ども、子どもから職員のほか、子ども間でもあることを紹介。「いずれの暴力も深刻で、全国的に起きている。成長の基盤に関わる最も重要で切実な問題であり、暴力は最優先で取り組むべきだ」と呼び掛けた。


写真【日本ファミリーホーム協議会の近畿ブロックが開いた研修会(和歌山県田辺市新庄町で)】

更新)