AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

櫻井さんに南方熊楠賞授与 「これからも努力したい」

 第28回南方熊楠賞の授賞式が12日、和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館であった。受賞した皇学館大学大学院特別教授の櫻井治男さん(69)に、顕彰会会長の真砂充敏市長から賞状とトロフィーが贈られた。

 田辺市、南方熊楠顕彰会主催。世界的な博物学者で後半生を同市で過ごした南方熊楠(1867〜1941)をたたえるため、民俗学や博物学などで業績のあった研究者を毎年表彰している。

 櫻井さんは京都府宇治市出身。1973年に皇学館大学大学院文学研究科修士課程を修了した。同大学の助手や教授などを経て、2017年4月から大学院特別教授を務めている。宗教学が専門で、明治末期の神社合祀(ごうし)問題などを研究テーマにしている。

 授賞式では、選考委員長の松澤員子・国立民族学博物館名誉教授が選考理由を報告。神社合祀問題について三重県を中心にフィールドワークし、地域社会に視点を向けた地道な調査研究を行ってきたこと、合祀後の地域社会の様相や祭礼行事の変遷を解明してきたことなどを紹介した。

 あいさつに立った櫻井さんは「世界に名だたる熊楠翁の名前を冠した賞を頂き、恐縮している。これからも努力を積み重ねたい」と心境を語った。

 式終了後は記念講演があり、櫻井さんが「お宮の合祀と『神社復祀(ふくし)』」と題して話した。


写真【南方熊楠賞を受賞し、賞状を受け取る櫻井治男さん(和歌山県田辺市新屋敷町で)】

更新)