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上富田町どう進む 町長選立候補予定者が討論

 和歌山県上富田町長選(23日告示、28日投開票)の立候補予定者による公開討論会が9日、同町朝来の上富田文化会館であった。前町議の奥田誠氏(54)、前町議の吉田盛彦氏(72)、元町議で会社員の池口公二氏(61)が出席し、子育て支援や産業の振興などについてそれぞれの考えを述べた。

 白浜・田辺青年会議所が主催。NPOわかやま市民自治ネットワーク(和歌山市)の橋本雅史理事長が進行役を務めた。来場者は252人(主催者発表)で、定員800人の会場では空席が目立った。

 立候補表明について、池口氏は「住民の思いと町政が離れていると感じた。皆さんと協力してまちづくりができないかと決意した」、奥田氏は「10年先、20年先の長期的な行政を見据え、若い力でさまざまな事業にチャレンジしたい」、吉田氏は「執行権がない議員の活動に限界を感じ、町役場の空気を変えたいという気持ちが日々増していった」と話した。

 政策については、主催者側が用意した質問に3氏が○と×の札を上げ、それぞれの考えを述べた。

 「人口増加で最も重要なのは子育て支援か」という質問に対し、○と答えた吉田氏は「町の人口は、近隣からの移住が中心の社会増で増えている。他の市町に比べて遅れている子育て支援を進めたい」と話した。×の奥田氏は「企業を誘致して雇用を創出する。津波の来ない町をPRし、関係機関と連携して子育て支援を充実させる」、×の池口氏は「人口減少を食い止めるためには地域コミュニティーを再構築し、人や家族を大切にする教育や文化が重要」と述べた。

 町が未実施の「中学校卒業までの医療費無料化」については、3氏とも公約に挙げた。

 医療費無料化を含めた施策の財源確保や行財政改革について、吉田氏と池口氏は「事業を見直し、無駄をなくす」と答えたが、奥田氏は「いまの事業に無駄はない。企業誘致で雇用を促進し、財政健全化を維持する」と答えた。

 「新たな観光資源が必要か」という質問に対して、吉田氏は○と×の両方を上げ「上富田の観光はなかなか思い出しにくい。熊野古道や温泉がある田辺市や白浜町など周辺市町と組み合わせる必要がある」と述べた。○の奥田氏は「町民一丸で観光客をもてなし、リピーター獲得のために人材を育成する。設置が予定されている坂本冬美さんの歌碑をPRする」。×の池口氏は「観光は周辺市町に見劣りするが、救馬渓観音や興禅寺など小さいが素晴らしい町の歴史遺産を点ではなく円として結び、観光ルートを構築し発信する」と話した。


写真【公開討論会で質問に○×で答える立候補予定者の3人(9日、和歌山県上富田町朝来で)】

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