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雨のお的祭り、奉射全て的中 串本町

 和歌山県串本町串本、潮崎本之宮神社で8日、町無形民俗文化財に指定されているお的祭りが営まれた。お弓式では雨が降り寒い中、弓頭を務める2人が約30メートル先の的(直径約2・7メートル)を目掛けて奉射。それぞれ、4本全てを的中させ喝采を浴びた。

 神社の主祭神に矢を奉射することで悪魔を払い、農漁業の繁栄を願う祭りで、成人の日に執り行っている。当番は7区の持ち回りで今年は東区。弓頭は本来、当番区から独身の成人男性が選ばれるが、人口減少などで近年は当番区以外から人選したり、中高生が担ったりしている。

 今年は、正弓頭を町地域おこし協力隊の博多敏希さん(34)=東区、副弓頭を板金塗装業の今津昂巳さん(20)=サンゴ台区=が共に初めて務めた。2人は、同神社総代で養殖業の堀好之さん(48)=堀笠嶋区=の指導を受け、所作や矢の射方を稽古し、本番に臨んだ。射た矢を拾って2人に渡す「矢拾い」は、國分尋矢君(串本小学校2年)と坂元愛菫君(同)が務めた。

 午前9時ごろ、祭主の深美芳治宮司(78)により神事が執り行われ、10時ごろからお弓式が始まった。かみしも姿の弓頭2人は所作に則り、的を目掛けて矢を2本ずつ、場所を交代してさらに2本ずつ、計4本ずつ放射した。的の真ん中に当たる矢もあり「ど真ん中や」という歓声や、ひときわ大きな拍手が起こった。最後には遠くへ向けて矢を2本ずつ高く放った。


写真【弓頭を務める今津昂巳さん(手前左)と博多敏希さん=8日、和歌山県串本町串本で】

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