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循環型社会目指し会社設立 古座川町でIターンの若者

 和歌山県古座川町三尾川で自然や人に優しい農業や水車を使った再生可能エネルギー事業などを展開しようと、父が三尾川出身という土井新悟さん(42)=大阪市=が「Agarato(あがらと)」という会社を設立した。京都市から久山秋星さん(27)が三尾川に、大阪府貝塚市から高柳沙月さん(24)が同町長追に移り住み、同社で農作業などに取り組んでいる。

 代表取締役である土井さんは、長期休暇などに父の実家のある古座川町へ来ていた。三尾川を情報発信拠点としてコミュニティーを構築し、新しい文化をつくっていこうと、父の実家を事務所とし、家の前の畑(約30アール)を利用して昨年9月から農業を始め、今年3月に会社を立ち上げた。社名には「私たちと一緒に」という気持ちを込めて「私たちと」を意味する紀南の方言「あがらと」を使用した。

 畑には、竹やリサイクル品のネットでハウスを建てた。作物は無農薬で化学肥料を一切使わない植物性自然栽培にこだわっている。この地域にもともとあった固定種の野菜やヨーロッパ野菜など認知度の低い野菜の他、バラを栽培している。

 久山さんは花店や植木店で働いていた。5月から食用バラ(エディブルローズ)を600株54品種育てている。バラは花びらを販売しており、11月からはジャムに加工して販売する予定。

 高柳さんは保険会社に勤めていたが、毎日楽しく意味のある暮らしをしたいと4月末に移住。野菜やバラの管理、販売・顧客情報の管理、顧客対応などを担当している。

 Agaratoは来年、水車を設置して直流家電のあるモデルハウスを造る予定。高柳さんが中心となってオープンさせ、ゲストハウスとして一棟貸しする。


写真【竹などで作ったハウス内の(左から)岩倉昂史さん、高柳沙月さん、久山秋星さん=和歌山県古座川町三尾川で】

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