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インドから復旧事業視察 紀伊半島大水害

 インド北部にあるウッタラカンド州の森林局職員が12日、和歌山県田辺市本宮町を訪れ、林野庁による紀伊半島大水害の復旧事業の現場を視察した。大洪水と土砂災害で大きな被害を受けた同州を支援している国際協力機構(JICA)の事業で、日本の技術をインドでの復旧や対策に役立てる。

 JICAによると、同州にはヒマラヤ山系の険しい地形があり、2013年6月の豪雨で、大規模な洪水と土砂崩れが発生して約6千人の死者・行方不明者が出た。土砂崩れの多くは森林で発生しており、治山技術を用いた森林復旧、防災・減災対策が大きな課題となっているという。

 このため、JICAでは今年3月から同州と共同で、技術協力プロジェクト「ウッタラカンド州山地災害対策プロジェクト」を開始。その一環で、まず日本の治山事業についての理解を深めてもらおうと、同州の関係者を日本に招いた。

 この日はプロジェクトの代表ら3人が、林野庁の和歌山森林管理署(田辺市新庄町)の職員から本宮町内2カ所の復旧事業について説明を受けた。

 職員は災害発生の状況や地質的な特徴のほか、熊野古道が通る景観に配慮して木材を多く使っていることや不安定な土砂が堆積しているのでブロックを組み合わせて渓流を保全している工法などについて説明。インドの職員は「どういう場合に、この工法を使えばいいのか」などと熱心に質問をしていた。


【災害の復旧現場を視察するインド・ウッタラカンド州の行政職員(左)ら=12日、和歌山県田辺市本宮町皆地で】

更新)


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