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釣っとコラム 見え過ぎちゃって…

 今冬は黒潮の大蛇行の影響などで紀南の釣果は思わしくなかった。こんな時は釣りの参考にもなるので、水族館をのぞいてみるのも面白い。

 先日訪れたすさみ町江住のエビとカニの水族館で、なまめかしい紫色のライトが施された小さな水槽が並んでいた。5基あって中には5、6センチほどのヤドカリがガラス製の貝殻を背負っていた。体全体が丸見えで観察するのにはもってこい。「殻の中はこんなに収まっているのか」と一人で感心した。

 ヤドカリはイシダイ釣りの餌としても人気が高い。本アタリが出だした時に使うと一気に舞い込むといわれる特効薬的な餌でもある。ただ値段が他の餌に比べ割高で、数もそろわないため、おいそれとは使えない。

 釣り人は、厳密ではないが「赤」や「白」と呼んで差別化している。展示している種類でみると、イシダタミヤドカリとホンドオニヤドカリが赤、サメハダヤドカリとソメンヤドカリが白といったところか。

 もう1種類のコモンヤドカリは南方系で、紀南では年数個体しか捕獲されないレアな種類だそうだ。

 飼育担当者に聞くと、見え過ぎる貝殻は気に入っているかどうかは別にして、餌食いも良く、活発に動きまわっているので健康面には影響がないとのこと。

 気になる紫のライトだが、ヤドカリが夜行性のため、あまり明るくならないようにするためという。 (海)


写真【ガラスの貝殻を背負ったイシダタミヤドカリ(和歌山県すさみ町江住で)】

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