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釣っとコラム 深海魚展行ってきた

 近年、アコウダイやキンメダイなどの深海魚釣りが人気を集めている。一体全体、深海魚ってどんな魚なのだろうか。先日、海南市船尾の県立自然博物館で開かれている特別展「興味津々!深海魚」(31日まで)に行ってきた。

 歴史資料など14点に加え、主に県内で採取された深海魚の標本など約150種180点が所狭しとレクチャールームに並べられている。

 紀伊半島沖には、南海トラフと呼ばれる水深4千メートルにも達する海溝があって、そこにはさまざまな深海魚が生息する。深海魚を捕獲したり、観察したりする技術のなかった昔の人々は、まれに漂着する不思議な形をした魚に興味津々だったのだろう。江戸時代の本草学者・小原桃洞や畔田翠山らが記した深海魚の記録などが、それを物語っている。

 取材でもお世話になっている元高校教諭の池田博美さん=田辺市=や串本海中公園センターの元水族館長、御前洋さん=串本町=のコレクションも展示されていて見応えがあった。

 個人的に目を引いたのは、白浜町の京都大学瀬戸臨海実験所が所蔵しているみなべ町沖で捕獲された深海ザメ「ラブカ」の標本だった。同実験所に問い合わせると、普段は展示されていない貴重な一品であることが分かった。1929(昭和4)年に昭和天皇が観賞された標本の一つ。さらに46(昭和21)年の南海地震の際、被害を心配された天皇からガラス瓶を賜ったという記録も残っているという。

 特別展はガラス瓶に入った標本が多く、ちょっとしたアート展示にも見えて面白い。ドライブがてら、友人同士や家族で訪れてみてはどうだろうか。(海)



 開館時間は午前9時半〜午後5時(入館は午後4時半まで)。月曜休館。入館料は大人470円。問い合わせは県立自然博物館(073・483・1777)へ。

ガラス瓶に入った標本が並ぶ深海魚展(和歌山県海南市船尾で)

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