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「官僚の堕落」

 先週末、相次いで人生の先輩から便りが届いた。ともにこの20年来、親しくしてもらっている方である▼元は高級官僚、いまは実業界で活躍されている方からの便りには「このところの内外の問題にはあきれてしまうことばかり。政権への気配りというか、政府がおかしいねという感じです」「変化の時こそ大切なのは批判の力。官も民も経験している身としては、やはり一言いわねばと思います」とあった▼もう一人は、長野県で老舗の和菓子店を営まれる92歳の長老。その便りには、いまは亡き共通の友人の名を挙げて「あの方が元気で生きておられたらなアと思うことしきりの、混迷する政情になってしまいました」と書かれていた▼共感しつつ読み返していたとき、テレビのニュース番組が横畠裕介内閣法制局長官の不適切発言を取り上げていた。その日、長官は野党議員の質問を嘲笑するような答弁をしたことをとがめられて発言を撤回。おどおどとした表情で陳謝していた▼森友学園への不可解な国有地の払い下げや厚生労働省の統計不正などに関し、高級官僚が権力者に迎合した行動や発言が次々と発覚している。揚げ句に「法の番人」である法制局長官までが政権にすり寄って野党議員の発言を嘲笑する▼戦後の一時期「政治は三流、官僚は一流」という言葉をよく聞いたが、今は「政治は三流、官僚はその飼い犬」という惨状だ。先輩方の嘆きがよく分かる。(石)


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