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「子どもたちの作文」

 この季節、本紙を読んで思わず表情が緩む。時にはクスッと笑って、周囲から「そんな面白い記事、載っているのか」と尋ねられる▼楽しみに読んでいるのは、田辺・西牟婁の小中学生が応募する作文コンクール「創作会」の入賞作品である。本紙では、その中から小学校は各学年3編、中学校では各学年1編を順次紹介している。子どもらしい視点がほほ笑ましく、ほっこりさせられたり、学年が上がるにつれて文章力が増し、感心させられたりする▼朝来小5年の辻岡慈月君は、児童会選挙で副会長に立候補したことを書いた。結果は落選だったが、真剣に挑戦した姿勢に家族や友人が賛辞の言葉を送る。自らも良い学校にしていくために当選した人たちに協力していきたいと考え、貴重な経験を通して「自分に自信が持てた気がした」と締めくくる▼北富田小5年の福田葵さんは昨夏の台風20号の体験をまとめた。降り続く雨で自宅の玄関先は海のような状態。危険が迫り、救命ボートで避難する様子が臨場感たっぷりに表現されていた▼創作会は1965年度に始まり、54年の歴史がある。入賞作を掲載した冊子「やまなみ」は、田辺・西牟婁の小中学校を卒業した人にはなじみが深く、思い出も多いことだろう▼本年度は小学校31校から426編、中学校13校から96編の応募があったという。子どもたちのやる気や才能を伸ばす先生方の取り組みに敬意を表したい。(河)


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