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「『声』の投稿者」

 先週の本紙・声の欄に掲載された「実践2年目が苦しい」という投稿を興味深く読んだ▼投稿者は田辺市龍神村在住の赤石克子さん、63歳。昨年から声の欄に投稿を始め、1年間に7回採用された。しかし、2年目は苦しい。「もうあかん、と思いながらも未練は捨てられず」投稿を続けていると書いている▼どうして書き続けるのか。一つは「私の文章を読んで、読んだよ、と思わぬ人から声を掛けられたり電話をくれたり」「自分しか書けない文章がいいんやと励ましてくれる人がいれば、この前の文章は分かりにくかったと批評してくれる人もいるから」とある▼二つ目は「新聞をしっかり読むようになったこと」。文章を書くようになって、新聞の字を追うのがつらくなくなったという。三つ目は「感じたことをすぐにメモに書き留めておくこと」。そのときの感動を薄れさせてしまわないための心掛けだ▼投稿を読みながら、ここには文章を書くために必要なことの大半が盛り込まれていると思った。つまり、身の回りのことを興味深く観察してセンスを磨き、記憶しておくこと、本や新聞を読んで思考力を養うこと、書いた文を他の人に読んでもらって、褒められたり批判を受けたりすること▼それを還暦を過ぎてから実践されていることが素晴らしい。こうして精神の若さを保ち、健康寿命を伸ばすことも立派な社会貢献事業である。共感を持って応援したい。(石)


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