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「テニス全豪オープン」

 先週末、テニス全豪オープン女子の部で大坂なおみ選手が優勝した。ウィンブルドン大会で2度も優勝しているチェコのクビトバ選手を破っての世界一で、日本中を興奮させた▼昔、テニスに熱中した私も、時の経過も自分の年齢も忘れて応援した。賞金は何と3億2千万円。7年前には世界の1016位だったが、21歳でここまで才能を開花させた。その努力が素晴らしい▼母は日本人だが、父はハイチ出身。3歳で米国に移住し、現在は日米の二重国籍。日本語はまだ不自由だが、英語は母語だから国際大会では有利だ。日本人選手に欠けるユーモアのセンスを持ち、外国の舞台ではそのセンスで人気を上げている▼彼女の才能をいち早く発見し、地道な支援を行ってきた日本側コーチの存在も大きい。最近の急激な上達ぶりを見て、米側も大坂の国籍選択に有利な条件を提示したが、機を失したようだ▼最終的には、日本国籍を選ぶという期待は強い。母が日本文化や日本料理を伝え、大坂自身も「心情は日本人に近い」と認めているからだ。好きなのはかつ丼だけではないのだ▼肌の色の違いに違和感を表明する人もいなくはないが、もう少数派だろう。人口減の日本にとって優秀な外国人の遺伝子は貴重だ。作家の堺屋太一氏は「多様性や意外性が今後の日本の目標であるべきだ」という。大坂選手の天分と多様性の魅力を、テニスを通じて浸透させてほしい。(倫)


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