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「平成最後の納刊」

 年末の本紙連載「振り返る 2018年紙面から」を読んで、印象に残ったニュースをいくつか挙げたい▼春の明るい話題は、野生の桜では100年ぶりというクマノザクラの新種登録だ。古座川流域や田辺市本宮町、龍神村などで3月中旬に見頃を迎える早咲きの桜。ピンクの花が美しいことから観光資源としても期待されており、古座川町は町の花に指定した。登録2年目の花見が楽しみだ▼8月から9月にかけては三つの台風が襲来、県内でも大きな被害が出た。田辺市本宮町の川湯温泉では大塔川があふれ、宿泊施設に濁流が押し寄せた。年末年始に間に合うように河原の大露天風呂「仙人風呂」が開設され、復興も進んでいるが「異常な気象」が当たり前になった環境の変化が怖い▼12月にはJR紀伊田辺駅の駅舎解体が本格化。昭和7(1932)年に開業した当時のレトロな姿はもう見ることができない。耐震性に問題があることや津波の浸水域に入ることから建て替えはやむを得ないとはいえ、保全できなかったのは残念だ。86年間ご苦労さまでしたと言いたい▼天皇陛下の退位が決まって、本紙も平成最後の納刊号となる。1911年の創刊以来、明治、大正、昭和、平成という四つの時代にわたって報道の役割を果たし、地域の歴史を記録してきた▼それができたのも、読者の方々に支えていただいたからこそ。深く感謝しながら本年の筆を置きたい。(長)


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