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「報道と忖度」

 2018年もあとわずか。今年の流行語大賞は、平昌冬季五輪のカーリング女子代表チームが試合中に使った「そだねー」。昨年の大賞は何だったか、と思い返したら「忖度(そんたく)」だった▼森友、加計学園問題を象徴するキーワードとして話題になった「忖度」。安倍首相の続投が決まった9月、共同通信社が実施した電話世論調査では、森友、加計問題の首相の説明に「納得していない」との回答は76・8%あった。疑惑は解明されないままだが、国民の関心も薄まっている▼そんな中、NHKの元記者・相澤冬樹氏が、森友学園問題に対する同局の報道についての暴露本を出した。著書「安倍官邸VSNHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由」(文芸春秋)によると「報道局長は安倍官邸に近く、政権にとって不都合なネタを歓迎するはずがない」などとある。報道に対する上層部からの圧力を受け、筆者は記者を外されたという▼NHKは「虚偽の部分が随所にある」として圧力を否定しており、部外者には真相は分からない。しかし、国民の受信料で成り立つ公共放送である。報道に忖度などあってはならない。前会長が「政府が右というものを左というわけにはいかない」と発言したことも忘れられない▼森友、加計問題では上級官僚が官邸を向いて仕事をしていたことが指摘され、文書改ざんの背任行為もあった。問題を風化させてはならない。 (河)


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