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「知事選に寄せて」

 知事選が11月8日に告示される。その大きな争点がカジノ誘致の是非だという。その話を聞いて「難儀なことだなあ」とため息が出た▼現在、立候補を表明しているのは現職の仁坂吉伸氏と前回知事選にも立候補した市民オンブズマンわかやま事務局長の畑中正好氏。双方の陣営は26日に決起集会を開いた。そこで仁坂氏はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致など多彩なプロジェクトに挑戦したいと強調。畑中氏は「カジノは最低の施策。造る流れを止める機会は今回の知事選しかない」と訴えたそうだ▼たしかにこの問題について県民の意見は分かれている。双方が主張をぶつけ合い、是非を問いたい気持ちはよく分かる。しかし、県政の課題は他にも山積している。農林業をはじめとした産業の振興、減り続ける人口問題への対処、子どもの教育や高齢者対策。待ったなしの課題ばかりである▼それをどう解決しようというのか。そこを明確に示すことが県政を担う者の責務である。ギャンブル中毒などの懸念を残したまま、真っ先に「カジノで産業振興」なんて話は聞きたくもない▼問われるのは、今後の県政をどう進めるのかという経綸(けいりん)である。そこを焦点に戦ってもらいたい。有権者もまた、4年に1度の選挙を未来の和歌山という視点で考えようではないか▼僕はいま「ばくちは死んでもやまない」という言葉を、じっとかみしめている。(石)


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