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「子どもと向き合う時間」

 いじめの認知件数が増えている。私学、特別支援学校を含めた県内の小中高全体では4312件、前年度より461件増えた。千人当たり認知件数は全国平均の30・9件より10ポイント以上高い41・9件だった▼特に増えているのが小学校の認知件数。3875件で千人当たり84・8件に上る。16年度に続く増加だが、県教委は「小さな変化も見逃さず、きめ細かく実態を把握した結果」と説明。それが全国1位のいじめの解消率(98・7%)につながっているという▼いじめの実態把握は難しい。冷やかしや悪口、グループからの排除、遊びを装った暴力など、その実態は外部からは見えにくい。しかし、いじめた方は軽い気持ちでも、いじめられた側は激しく傷つく▼僕が週末に担当している大学の講座でも、中学時代にいじめられた体験を切々とつづる学生が毎年、何人もいる。学校へ通えなくなったと書く学生も少なくない▼これにどう対応するか。マニュアルによる指導やアンケートも重要だろう。それ以上に教員が児童、生徒と向き合う時間をより多くすることが大切ではないか。一人一人の表情を見つめ、少しの変化にも気付ける教室づくりが最優先だ▼この際、思い切って会議や報告書作りの時間を削減してはどうか。子どもと向き合う時間が増えれば、変化に気付く機会も増える。いつも先生に見守られているという安心感が、いじめのない学校づくりを保証する。(石)


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