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「沖縄県知事選」

 1日朝、和歌山県南部に配達される全国紙には、朝日新聞を除いて沖縄県知事選の当落が掲載されていなかった。唯一、玉城デニー氏の当選を報じた朝日新聞も、開票率は0%のままだった▼その段階で「玉城氏当選」と打ったのは、当日までの取材と投票日の出口調査の結果から、翁長前知事の遺志を継いで立候補した玉城氏が与党系候補を圧倒するという確信を持っていたからに違いない。現地では、沖縄を軽視する安倍首相や内閣の姿勢への反発がそれほど強かったということだろう▼結果は玉城氏が39万6632票、自民、公明など政権与党が全力を挙げて応援した佐喜真淳氏は31万6458票。新聞各紙が伝えていた「互角の戦い」という予想を覆し、玉城氏が8万票もの大差をつけて勝った▼共同通信の出口調査では、玉城氏を支援する共産党、社民党、立憲民主党の支持者は95%前後が玉城氏に投票していたが、佐喜真氏を支援する自民党支持層では24%、公明党支持層では27%が玉城氏に投票していた。無党派層も7割以上が玉城氏を支持していた▼米軍基地の辺野古移設問題などで示された安倍内閣の強引な手法への反発。それが党派を超えて存在し、政府の横暴は許さない、沖縄には沖縄の心がある、という県民の意志が表に出たということだろう▼この声に耳を傾け、県民の心情に寄り添わないかぎり、沖縄の民は離れていく。それを示した選挙だった。(石)

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