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「市街地にアメダスを」

 9月30日の夜、突如、和歌山県田辺市の名前が日本中に知れ渡った。大型で非常に強い台風24号が田辺市付近に上陸したからである▼台風の上陸が相次いでいる。この秋、紀南に大きな爪痕を残しただけでも、田辺市の川湯温泉が水害にあった20号、強風で大規模な停電が続いた21号に続く3度目の襲来である。今回も田辺市目良の海岸沿いで越波被害があり、白浜温泉の崎の湯でも施設が壊れた▼台風のたびに頼りになるのがインターネットの気象情報と「アメダス」が伝える各地の降水量や風速などのデータである。ネットで「雨雲の動き」を見ると、地域の天候がある程度予想できるし、アメダスからは刻々と変わる地域限定の気象情報が得られる▼しかし、紀南で一番人口が多い田辺市街地にはこの観測地点がない。市内には護摩壇山、龍神、栗栖川、本宮にあり、少し離れた白浜町にも設置されているのに、商業や企業活動の中心地には設置されていない▼田辺市は広い。面積は近畿で一番である。そこを流れる日高川、会津川、富田川、日置川、熊野川の流域ごとに気候や風土が異なる。多くの観測地点が必要なゆえんだが、会津川流域だけにはない。どうしてか▼年々、自然災害が増加しているのに、観測体制は従来通りというのが理解できない。市が先頭に立って設置を求めるべきではないか。国土を守り住民を守るためにも、直ちに手を尽くしてもらいたい。(石)


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