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「山と渓谷1000号」

 11日は山の日。それに合わせたように「山と渓谷」がこの8月号で創刊1000号を迎えた。学生時代、仕事を手伝っていた親戚の書店に配本されるたびに読み続けた懐かしい雑誌である▼記念の特集「日本登山ルート100選」が興味深い。各地の有名な山の中から景観の素晴らしさ、歴史と信仰、人と山との密接な関わりなどをキーワードに紹介している▼本格的な登山の訓練を受けていない僕でも挑戦できた尾瀬の縦走ルートや北八ケ岳周辺のルート、それに白馬岳や木曽駒ケ岳の案内も含まれている。森林ボランティアの仲間と登った屋久島の宮之浦岳、取材も含めて3度歩いた大台ケ原から大杉谷に下るコースも懐かしい▼50代のある時期、毎週のように往復した六甲山頂への道で、芦屋川から有馬温泉へのルートが選ばれたのもうれしい。和歌山県では大塔山が選出されている▼1000号に寄せる著名人らの言葉にも心を動かされた。それは例えば「のどかな里山の散策でさえも、山行の記録を書き残してこそ完結するように私には思える」というモンベル代表、辰野勇さんの言葉であり、山本聡編集長が巻頭に紹介している「登山は人生に深く刻み込む足跡でなければならない」という田部重治氏の言葉である▼こういう言葉に出合うと、もっと山を歩き回りたい、その記憶を文章に書き残したい、という意欲が湧いてくる。まずは近場の山から始めてみよう。(石)


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