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「アロハとかりゆし」

 ネクタイと上着が要らないクールビズは酷暑が続くほどありがたい。当地での先駆けは白浜町が採用しているアロハシャツである。34年前から始まり、今年は町内21団体の職員がハイビスカスなどをあしらった南国ムードの衣装を着用している▼沖縄ではこれが「かりゆしウェア」になる。公式の場で知事や経済人も着ているので伝統衣装かと思っていたが、歴史は意外に新しかった▼ルーツは、アロハシャツを参考に1970年に商品化された「沖縄シャツ」。その後90年に観光振興の一環で「かりゆし」の名称を公募で決定し、着用推進運動が本格化した。99年には県議会の議場で着用が認められ、2000年の九州・沖縄サミットで各国首脳が着用。全国的に知られるようになった▼「かりゆし」は沖縄の方言で「めでたい」「縁起がいい」という意味。「沖縄県産であること」「沖縄らしいデザインであること」という条件を満たした商品にだけ「かりゆしウェア」のタグが付けられる▼先日、沖縄に出張した機会にデパートの売り場をのぞいてみた。伝統染織物を素材にしたものは3万〜6万円もするが、綿を素材にした普段着は4千〜1万円ほど。最近は南国らしい派手な模様より、さりげないデザインのものが人気だという▼観光客を歓待する気持ちと地場産業振興の目的が結び付いて定着した新しいファッション。その熱意に敬意を表し、1着買い求めた。 (長)


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