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「少年メッセージ」

 県内各地区から選ばれた18人の中学生が次々と壇上に上がり、全身全霊を込めて自らの主張を展開する。その姿には特別の力があり、美しささえ感じた。

 ▼28日、和歌山市の市民会館で開かれた「少年メッセージ2018」和歌山県大会の審査員を務めさせていただいた。昨年、一昨年に続く審査員である。今年の大会でとりわけ驚いたのは、過疎地の小規模校から選ばれた代表が都市部代表の中学生を相手に一歩もひけをとらず、堂々と主張を展開したことである。

 ▼串本町・大島中学校の西本光羽さんは自分たちの卒業と同時に閉校になる学校の現実を直視し、人は支え合いながら生きていることを忘れずに生きていくと主張。那智勝浦町・色川中学校の岡菜生さんは、晴れた青空を飛ぶ飛行機のように、着実に前に進んでいくと言い切った。田辺市・本宮中学校の鈴木春那さんは、地域の人たちの温かな人情に触れた感動を切々と述べた。

 ▼それぞれ取り上げる素材は違ったが、自分たちが直面する過疎、高齢化という現実にたじろぐことなく、そこにある良い面に光を当てた主張だった。現実を直視し、そこから未来を切り開きたいという3人の結論に共感した。

 ▼地域の未来は少年少女が開く。同じ過疎地にある高野町・富貴中学校や日高川町・美山中学校の男子生徒も、似たような主張を展開、高く評価された。過疎地の未来を案じる一人として大いに勇気付けられた。 (石)


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