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「少子化」

 「立ち小便をしなくなった国は少子化が進む」と作家・五木寛之氏が自説を披露している。

 ▼立ち小便をしないとは、洋式トイレで男性が女性のように便座に座って小用を足す意味だ。それが時代の流れで「便座を上げれば従来通りでいい」と抵抗するのは、昭和ヒトケタ生まれの旧人類くらいらしい。わが家でも家人が提起したことがあるが「神代以来の伝統だ」と反対したら、相手は絶句した。

 ▼女性側の言い分によると、男性が細心の注意を払ったつもりでも、立ったままで放射すれば、霧状のものが付着したりして便所を汚す。それが許せないらしい。それでなくても、いまどきの女性は共同生活の細かな面で、箸の上げ下ろしからしょうゆの注ぎ方まで口うるさい。

 ▼これを素直に許容できる男性はいいが、加齢とともに頑固度が増す高齢者には、男の権威が否定されたと大げさに感じることが多い。争いが高じて、とうとう男性専用の便器を新設した人が近所にあったが、高齢男性は皆その決断に拍手した。

 ▼生活水準の向上で日常感覚も洗練され、繊細になる。そんな世の移ろいに耐えられなかったり、男女の生活感覚の差が煩わしくなったりすると「いっそ結婚などやめよう」という独身男女が増えるのでは、というのが五木説だ。

 ▼これは少子化、人口減に直結し、国の将来も左右しかねない問題だ。「座るか、立つか、新設か」。皆さんはどちらのご意見ですか。 (倫)


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