AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

「W杯 世界基準に通じるサッカー」

 「惜しい」「よくぞ、ここまで戦った」。そんな言葉が次々と出てくる幕切れだった。サッカーのW杯決勝トーナメント、ベルギーとの戦いである。

 ▼相手は直近の世界ランキング3位の強豪。対する日本は61位。しかし日本は一歩も引かず、終了の笛が鳴る寸前まで対等に戦った。

 ▼前半は0―0。後半に入ると日本が原口と乾が立て続けにゴールを決め、2―0と先行する。行けるぞと思った瞬間、ベルギーが反撃。わずか5分間で2点を連取し、終了間際には、決勝のゴールを決めた。

 ▼大会前、日本チームがここまで活躍すると予想した人はどれほどいただろう。直前の監督更迭劇など、悪い材料ばかりが聞こえてきた。海外組と国内組との意識の落差を指摘する声も少なくなかった。

 ▼なのに、どうしてこれだけの試合ができたのか。僕はサッカー界が近年、世界基準で活動していることが理由だと考えている。振り返れば2002年、日本でW杯が開催された当時、海外で活躍しているのは中田や稲本などほんの一握りだった。ところが今は長谷部や長友、本田、乾、香川、岡崎などチームの過半数を占める。

 ▼世界基準の戦いの場に身を置く彼らが新風を吹き込み、それに刺激されて国内組がレベルを上げる。そうした交流が機能してW杯の舞台でも力を発揮できたのではないか。

 ▼経済や学術の分野にも、こうした交流が機能していけば、日本の可能性が広がると思った。 (石)


更新)