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「砂まつりの思い出」

 白浜町の白良浜であった「砂まつり大会」の上位入賞作品が先日の本紙に紹介されていた。万里の長城や大だこなどを模した作品は、どれも精巧で迫力があり、感心させられた。

 ▼私も同僚を誘って紀伊民報チームとして3年連続で出場したことがある。20年以上も前のことだ。入賞はできなかったが、社員で力を合わせ作品を完成させる満足感が得られ、楽しかった。ただ、個人的には苦い思い出がある。熱中症でダウンしたことだ。

 ▼当時の大会は7月初旬に開かれ、とにかく暑かった。最少催行人数の10人余りで出場。ルール上、海水で砂を湿らせて固める方法しか許されない。そのため、最初の作業は波打ち際から全員で海水を運ぶバケツリレー。炎天下で砂はすぐに乾く。人数が少ないので、いきなり体力を消耗した。

 ▼3回目に出場した時、昼前に作品を仕上げ、日陰で食事を取っていたら急に寒気がしてきた。温泉で汗を流し、浴場から出ると症状はさらに悪化。すぐに帰宅した。体温は39度。体の震えが止まらない。クーラーの効いた部屋でほてった頭を氷枕で冷やし、布団をかぶって寝た。

 ▼熱中症の知識もなく、ネットも発達していない時代。適切な対処法も知らなかった。幸い大事に至らなかったが、自分の甘さを恥じた。

 ▼以来、夏の屋外での作業は、日焼け対策と水分補給、休憩に気を配るようになった。一方、チームの大会出場は翌年から途絶えてしまった。 (河)


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