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「地域コミュニティー」

 海南市の実家で1人暮らしの母は最近、握力が衰えてペットボトルを開けるのが難しくなった。ごみ出しを近所の人に助けてもらうことも増えたという。

 ▼総人口に占める高齢者の割合が今後も上昇し続けるという。2030年には5人に1人、65年には4人に1人が75歳以上という試算もある。健康、長寿でありたいが、老いに伴う精神的、身体的な衰えにはあらがい難い。

 ▼「身の回りのことはできるだけ自分で」と母は頑張っているが、できなくなったことが増えた。ごみ出しの場合、ごみを集積場所までは運べても、総菜などのトレイや各種容器類の分類が難しくなった。いつ、どんな種類のごみをどう分類して出せばよいかということも含めてご近所や友人を頼りにしている。

 ▼海南市では、3年ほど前から市が申請を基に「ごみ出し支援」をしている。要介護2以上など一定の条件に当てはまる「ごみ出し困難世帯」を職員が訪問し、戸別収集と安否確認をするのだ。高齢化、核家族化の影響で、こうした活動が必要になったという。ただし、利用は83件とそう多くない。変動も少ない。ご近所や地域の福祉委員の協力で対応できている場合が多いそうだ。

 ▼母と近所の友人はともに80代半ば。母と同様、1人暮らしの人もいる。それだけに福祉委員を中心に若い世代が加わり、高齢者を支える地域コミュニティーをつくっていただいていることに感謝するばかりである。 (沖)


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