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「野の花」

 先日、大阪にある日本森林ボランティア協会の友人から「教えて お名前」というメールが届いた。開いて見ると、僕の郷里にある里山の保全活動中に見掛けたという草花3点が添付されていた。

 ▼一つは子どもの頃からなじみのあるシロバナタンポポだったが、あとの二つが分からない。見たことのある花なので図鑑で調べてみようと思っていたら、野草に詳しい別の仲間から「青い花はムスカリ、白い花はハナニラ。ともに園芸種だったが、昨今は野生化しているようです」との回答が寄せられた。

 ▼畑の土手で咲いている草花に興味を引かれて写真に撮り、その名前をメールで問い合わせると、即座に回答が寄せられる。インターネット時代ならではの展開に驚き、同時に花の名前が分かって、その花が身近に感じられた。

 ▼今度は本物の野草が見たいと、田辺市の新庄総合公園を訪ね、管理担当の友人と野草談議を交わした。園内を散策すると、2月の半ばから咲き始めたシハイスミレがいまもあちこちに見られる。初夏に咲くササユリが茎を伸ばし、秋に咲くアサマリンドウの葉も見える。山の斜面では、コバノミツバツツジが鮮やかなピンクの花をつけている。

 ▼花が咲いていればそれを楽しみ、開花が遠いとなれば、咲く時期を心待ちにする。そこから広がる過去への追想、未来への期待。豊かな自然環境に触れ、草や木の営みに接するだけで、心が穏やかになってくる。 (石)


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