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「観光動態調査」

 白浜町で地域の観光マネジメントを担う組織が実施した観光動態調査の概要が先日の本紙に掲載された。専門機関に依頼した調査で、携帯電話の位置情報サービスまで活用した手法には感心した。しかしその内容は、関係者の予想と大きな差はなかったようだ。

 ▼観光が基幹産業の同町では、各種団体がそれぞれの視点でたびたび調査を続けている。4年前にも実態調査の詳細が冊子にまとめられている。調査のたびに観光を生かしたまちづくりの熱意は伝わってくるが、それがどう活用されているかと問えば、すぐに答えは出てこない。

 ▼そう感じるのは「近年、ヒアリングに来るのは専門機関の人ばかり。どうもしっくり来ない結果になっていることの方が多い」と、ある観光施設の代表者がこぼしているのを聞いたからだ。

 ▼観光のことではないが、南部町長だった故・山崎繁雄氏が地域福祉の事業について「コンサルタントに委託するまちが多いと思うが、うちは職員が頑張って計画した」と自慢げに話すのを聞いたことがある。事情に詳しい職員らが夜遅くまで話し合っていたと何度も繰り返していたのを覚えている。15年ほど前のことだ。

 ▼観光動態調査をした組織は一昨年設立されたばかりだが、町や観光商工団体で構成し、観光に精通した人たちが集まっている。今回の結果を基に地元の専門家が知恵を出し合い、どう期待に応えていくか。取り組みを注目している。 (沖)


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