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「寒い冬」

 この冬は寒い。2月に入ってからはとりわけ寒くなった。立春は過ぎたのに、南紀白浜の最低気温は連日氷点下。本州最南端の潮岬でも、7日の最低気温が氷点下0・1度。龍神では8日朝に氷点下8・6度まで下がり、観測史上最低を記録した。

 ▼この寒さで、梅の開花が大幅に遅れている。いつもならとっくに各地の花便りが掲載されている時季なのに、今年はほとんど咲いていない。今朝、出勤前に田辺市内の開花状況を見て回ったが、日当たりの良い南向きの畑でポツリポツリと白い花が見える程度だった。
 ▼こんなに開花が遅くなると、梅の作柄にも影響が出るのではと心配して、知り合いの農家に電話をかけた。「本当に今年は遅い」と相づちを打ちながら「けれども、開花が遅い年は豊作になることが多い」「30年ほど前には4月になっても梅が咲いていたことがあった。桜との競演だったが、そのときは歴史的な豊作になった」と話してくれた。

 ▼開花が遅くなると、ミツバチの活動が活発になる。それによって受粉が盛んになり、果実がより多く実るという。寒い冬はなにかと大変だが、悪いことばかりではない。いいこともあるという話だった。

 ▼人間の暮らしは天候に支配され、その天候によって支えられている。だからこそ、気候変動には細心の注意を払わなければならないということだろう。自然環境を守り、未来につないでいくことがその第一歩になる。(石)


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