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「池の中の外来生物」

 「めだかの学校は川の中……」と童謡の歌詞にある通り、子どもの頃は近くの小川や池にはメダカの群れが当たり前のように泳いでいた。それが今ではメダカは絶滅危惧種。見つけることさえ難しい。開発などによる環境悪化や外来種の勢力拡大による生態系の変化が理由だという。

 ▼イシガメやクサガメも見掛けなくなった。代わって目にするのは、昔、祭りの露店などで売られていた外来種のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)ばかり。当初は子ガメでかわいいが、そのうち大きくなり、持て余して捨てる人が続出。全国の池や川で繁殖し、問題になっている。

 ▼そんな池の水を抜いて繁殖する外来種を駆除するテレビ番組が人気だという。タレントが所有者や住民らと一緒に外来種を捕獲する内容で、昨年秋には田辺市新庄町、鳥ノ巣半島のため池に繁殖するアフリカツメガエルの捕獲作戦が放映された。

 ▼正月にその特番を見た。舞台となった都会の人工池では、おなじみのアカミミガメやブルーギル、ブラックバスのほか、体長1メートルを超す中国原産のソウギョ、北米原産のアリゲーターガーなど多くの外来生物が生息していた。一方で自転車や携帯電話、パソコンなども遠慮なく捨てられていた。

 ▼田辺地方でも、長年水抜きをしていない池は多い。そこにどんな生き物がすんでいるか。興味がある半面、水底から住民のモラルがあらわになる怖さもある。 (河)



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