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「紀州のミカン」

「働く農民は生産したものを適正な価格で販売し、生活は保障され、労働は苦痛でなく喜びであり、踊りや歌が満ちあふれ…土地のみんなと心豊かに生きること」という一節が田辺市のミカン農家からの年賀状にあった。

 ▼そんな理想に少しでも近づいているのだろうか。県の調査では、2016年度県内産ミカンの産出額が前年度より31億円増の308億円になり、2年連続全国一になった。販売単価が2年前より34%アップし、1キロ当たり255円になったのが効いたという。

 ▼県が主導して主要選果場に光センサー選果機を導入して糖度の選別を徹底した結果、市場の評価が高まったという。17年度は12月中旬時点で1キロ282円に上がっており、厳選出荷の効果が続いているそうだ。

 ▼額に汗して実らせた作物をそれにふさわしい価格で販売したいという農家の願いが消費者に支持されたというのなら、うれしい話である。県のてこ入れが効果を上げたというなら、さらに販路開拓にも力を尽くしてもらいたい。

 ▼ミカンといえば、僕にもこんな体験がある。昨年暮れ、妹の元に田辺市上秋津のミカンを届けたとき、たまたま居合わせた3歳の孫娘が「おいしい」といって一気に5個も食べたのだ。

 ▼「3歳の幼児にもうまいミカンの見分けがつくのか」と感動した。この味を十分にアピールできたら、自分の生産物を適正な価格で販売するという理想にも近づく。応援したい。 (石)


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