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「子どもの成長と外遊び」

 子どものボール投げ能力が低下している。スポーツ庁の2016年度「体力・運動能力調査」によると、小学校高学年の数字は過去最低の水準だった。

 ▼試しに11歳の平均記録を見ると男子は27・21メートル、女子は16・47メートル。子どもの体力がピークにあり、同庁が目標としている1985年度の数字を見ると、男子が33・98メートル、女子が20・52メートルだったから、その落差の大きさに驚く。

 ▼原因としては、都会で空き地が少なくなり子どもたちの幼少期の外遊びの頻度が減った。幼児期から学習塾や習い事に通わせる保護者が多くなった。田舎では近所に遊び友達が少ない。そんな理由が考えられるという。

 ▼調査では、入学前の外遊び経験と現在の運動習慣との関連も調べた。10歳児では、幼少期の「外遊びが週に6日以上」と答えた男子の72・7%、女子の60・1%がいまもほとんど毎日、運動していた。逆に「外遊びが週に1日以下」と答えた男子では45・2%、女子では13・3%しか運動習慣がなかった。

 ▼幼児期に外遊びの体験が多かった子は、小学校の高学年になっても運動を続けている。逆に、その習慣の少なかった子は、どんどん運動から離れていく。幼児期の外遊びが子どもの成長、発達には欠かせないと強調される由縁であろう。

 ▼子どもは風の子という。健全な身体に健全な精神が宿るともいう。子どもたちを大いに外で遊ばせ、運動習慣を身に付けさせようではないか。 (石)



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