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「人生の応援歌」

 先日、配布された「県民の友」10月号に、仁坂吉伸知事が高校の文化祭で歌った「若者たち」にまつわる話をつづっていた。

 ▼この歌をともに歌った旧友たちとの思い出に続けて「君の行く道は果てしなく遠い」「だのになぜ、歯を食いしばり、君は行くのか」という歌詞を紹介。「県政の行方も果てしなく遠い。しかし、行かねばなりません。そんなにしてまでも」と決意を述べているり。

 ▼この文章を読みながら、僕にとっての「心の歌」は何かと自問した。高校、大学時代を振り返ってみても、一つに絞ることは難しい。西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」が好きだったが、他にも好きな歌はいくつもあった。

 ▼人生をともにした一曲といえるのは、新聞記者になって2年目に覚えた岡林信康の「友よ」。長野県上田市の喫茶店で土地の友人たちが歌っていたのを聞き、いつの間にか口ずさむようになった。

 ▼歌の雰囲気も良かったが、とりわけ「友よ、夜明け前の闇の中で、友よ、戦いの炎を燃やせ」という歌詞が心に染みた。仕事に行き詰まった時の支えになり、深夜まで仕事に追われる暮らしの希望の灯となった。いまもこの歌を聞くたび、当時のことをリアルに思い出す。

 ▼いまの若者たちもまた、同じように心の中に歌を持ち、その歌に励まされつつ、つらい日々を乗り越えているのだろう。そう思うと、あらためて歌の持つ力の大きさ、包容力の豊かさを思い知る。(石)



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