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「政と官の関係」

 よほど後ろめたいことがあるのだろうか。7月5日付で国税庁長官に就任した佐川宣寿氏のことである。就任後1カ月を過ぎても記者会見を開かず、政策を述べる機会も設けていない。

 ▼佐川氏は財務省の前理財局長。森友学園への国有地払い下げ問題に関し、国会で答弁。「資料は廃棄し、面会記録は残っていない」などと繰り返し、説明責任を果たしていないと追及された人である。記者会見でその問題に質問が集中することを恐れたのか。同じ説明では納税者の理解を得られないと懸念しているのか。

 ▼折しも福田康夫元首相が共同通信のインタビューで安倍政権下の「政と官」の関係を批判。「各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸を見て仕事をしている」「官邸の言うことを聞こうとすり寄る人もいる。能力のない人が偉くなっており、むちゃくちゃだ」などと述べている。

 ▼「政治家が人事をやってはいけない。安倍内閣最大の失敗だ」「自民党がつぶれる時は、役所も一緒につぶれる。自殺行為だ」とも発言し、政治と官僚機構の間のある種の緊張関係が失われたことにも警告を発している。

 ▼この問題では、9億円以上とされる国有財産が約1億3千万円で森友学園に売却された。その関連で、学園経営者と安倍首相夫人との密接な関係も明るみに出ている。

 ▼その背後で何があったのか、納税者の多くが疑問を持っている。現場で納税者と向き合う税務署員も同様だろう。 (石)



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