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「庭の毒ヘビ」

 子どものころ、祖母の家に大きなアオダイショウがすみ着いていた。ネズミを捕ってくれるためか「家の守り神」として大切にしていた。私はヘビは苦手なので、こちらから近寄ることはなかった。

 ▼兵庫県伊丹市で先日、小学校5年生の男児が寺の参道でつかまえたヘビに手をかまれて一時、意識不明になった。かんだのはヤマカガシ。毒牙が口の奥にあるのでかまれても毒が入りにくく、以前は無毒と思われていた。素手でヘビを捕まえるのはなかなか勇気が要る。男児はその後回復し、大事には至らなかった。

 ▼ヤマカガシは当地にも多く、わが家の庭にもよく出てきた。黄色やオレンジ色の模様が鮮やかで性格は臆病。人の気配を察するとすぐに逃げ出すので、危害を加えられることはなかった。

 ▼同じ毒ヘビでもマムシは気性が荒く、特に秋の繁殖期には気がたっているので注意が必要だ。仕事を終えて帰宅した時、玄関口でとぐろを巻いていたのには驚いた。ヤマカガシなら追い払うが、マムシは見つけ次第退治することにしている。

 ▼その庭でこの1年あまり、ヘビをほとんど見掛けなくなった。原因は、昨年から出没するようになったアナグマと、裏山をうろついているイノシシのようだ。いずれも雑食なのでヘビを食べるという。毒ヘビを退治してくれたのならありがたいが、所構わず庭を掘り返されるのもかなわない。ほどほどに付き合っていくしかないのだろう。(長)



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