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「核のごみ」

 先週末は、大きなニュースが続いた。27日は民進党の蓮舫代表が辞任し、28日には稲田朋美防衛相が辞任に追い込まれた。同じ28日の深夜には北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。

 ▼もう一つ、この国の未来に関係する重要な問題が提起された。原子力発電の使用済み燃料から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」最終処分場選定に向けた科学的特性マップの公表である。火山や活断層がなくて地下資源掘削の可能性もない、船による輸送が便利という条件を満たす「好ましい」地域を経済産業省が発表した。

 ▼その地図では、和歌山県の沿岸部すべてが「最適」と分類されている。つまり一つの市や町がイエスといえば、即座に調査対象となり、半永久的に隔離しなければならない「核のごみ」処分場を設置できる道が開かれるのである。

 ▼もし、財政的に行き詰まり、政治的な圧力に対抗する力の弱い自治体が候補地になったとき、どのような騒動が持ち上がるのか。放射線量が低くなるという数万年から10万年先までの安全を誰が保証できるのか。

 ▼県内には、原発建設を巡って地域が二分された自治体もある。その歴史を振り返り、未来への責任を考えれば、ことは慎重の上にも慎重を期さねばならない。

 ▼その前に、増え続ける核のごみをこれ以上増やさないための政策に、本気で取り組む必要がある。未来に責任を負わない国に繁栄はない。 (石)



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