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「うれしい音楽の便り」

 先日、千葉県に住むバイオリニストの小高根眞理子さんから、3作目となるCD「アルバムの一葉」(ディスククラシカジャパン)を頂いた。早速、聴いてみる。魅力に満ちた内容が耳に心地よい。

 ▼小高根さんは由良町衣奈の出身。東京芸術大学を経て同大学院を修了後、ウィーン国立音楽大学に入学。ウィーン・アルバンベルク弦楽四重奏団の第1バイオリン奏者であるギュンター・ピヒラー氏に師事した。帰国後は東京ゾリステンで活動するなど輝かしい経歴がある。

 ▼小高根さんを最初に指導したのは、熊楠の里音楽コンクール(実行委員会主催、紀伊民報協賛。2015年から休会)プロデューサーの中西忠さん(85)=由良町大引。いち早くその素質を見抜いた。

 ▼「音感が秀逸だった」。素質にほれ込んだ中西さんは、彼女の才能を伸ばそうと突拍子もない行動をとったことがある。1962年のことだ。

 ▼バイオリニストで中西さんが尊敬する江藤俊哉氏の演奏会が田辺市であると知り、小学4年生の小高根さんを連れて宿泊先を「直撃」。指導を願い出て快諾を得ることができ、約1時間、親切な指導を受けた。その時、江藤氏は「この子は音楽を持っている」と語ったという。

 ▼その小高根さんは5月に27回目のリサイタルを開いた。過去に2度、和歌山でもリサイタルを開いたと聞くが「円熟味を増した演奏をぜひもう一度」と、僕は思いを募らせている。 (沖)



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