AGARAKiiLifeみかんKiiSearch

「百鬼夜行の森友問題」

 「妻は私人だ。犯罪者のように扱うのはけしからん」と、安倍首相が国会答弁で怒りをあらわにした。森友学園の国有地払い下げ疑惑を追及する共産党、小池晃議員の質問がよほど気に入らなかったのだろう。

 ▼首相夫人が完全な私人かどうかは議論のあるところだ。問題が表面化してから辞任したが、夫人はいったん、小学校の名誉校長を受諾している。払い下げ問題も、政治家や財務省の官僚までを巻き込んで百鬼夜行の状態だ。学校の寄付集めに首相の名前が利用された疑いもある。

 ▼公有地の払い下げにはなにかと裏がある。優良物件が格安で手に入れば、多大な利をもたらすから、政治家、官僚を巻き込んだ激しい裏交渉が展開される。それが功を奏したのか、今回はごみ処理費用の名目で、10億円近い評価額の土地が約1億3千万円になったという。申請した側はウハウハだろう。

 ▼そもそもこの「払い下げ価格」が妥当だったかどうかも疑わしい。そういう状況で国と学園の仲介をしたという自民党議員が記者会見で「学園側から提供された金包みを突き返した」とたんかを切った。しかし、議員の事務所は十数回にわたって仲介の労をとっていたというのだから、議員の説明だけでは真相は分からない。

 ▼さて、ことが長引くほどイメージが低下する内閣はどうするのか。売値で買い戻し、すべてをなかったことにすれば話は早いが、そうは問屋が卸さないのではないか。 (倫)



更新)