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「光の春」

 昨日の昼休み、ぽかぽか陽気に誘われて、近隣の観梅名所に車を走らせた。まずは田辺市の中芳養からみなべ町へ。そこから晩稲、受領の坂道を上り、再び田辺の上芳養へ。

 ▼途中、道の両側に広がる梅畑はどこも、白い花で埋まっている。時々は車を降り、しばしの観梅を楽しんだが、早いところでは八分咲き、遅いところでも三分咲きぐらいだろう。

 ▼中でも「奥みなべ梅林 受領の里」とのぼりの立ち並ぶあたりからの眺望が素晴らしい。小高い山の頂上付近を走る道路の両側には、どこまでも白い花の咲く梅畑が広がり、遠くには白く光る南部湾が見える。ぽっかり浮かんだ鹿島が絶妙のアクセントを付けている。

 ▼雄大な景観。惜しみなく降り注ぐ南国の陽光。二つが重なって、詩心があれば観潮台、あるいは望洋台とでも名付けてみたい、絵心があれば絵筆を持ちたい、と思わせる力がある。思わず「光の春」という言葉が浮かんできた。

 ▼2月になると、昼間の時間がどんどん長くなる。1日は9・5時間ほどだが、15日になれば、10時間を超え、月末には10・3時間になる。一方、気温はそれに比例しては上昇せず、本格的に暖かくなるのは3月に入ってから。2月の1カ月で、気温は平均1度ほどしか上がらない。

 ▼そうした微妙な違いにこだわって、気象の世界では2月を「光の春」、3月を「気温の春」と呼ぶそうだ。光あふれるこの季節を表すのにはぴったりである。 (石)



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