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「尊い見守り活動」

 先日、島根県益田市の国道で、集団登校の小学生を守ろうとした男性(73)が酒気帯び運転の軽トラックにはねられ、死亡した。男性は約30年前、小学校低学年だった次女を交通事故で亡くしている。そんな事故を二度と起こしたくないと、十数年前からほぼ毎朝、通学路に立って子どもたちを見守っていたという。なんとも切ない事故である。

 ▼各地で高齢者が通学路に立ち、不審者や交通事故から児童を守っている。田辺市の会津小校区でも、2006年から高齢のボランティアが朝夕、交差点で横断歩道を渡る子どもたちを誘導されている。

 ▼本紙「声」欄にも先日、この活動を10年余り続けて引退を決意された秋津町の男性(77)の投書が掲載されていた。朝は7時から、昼は2時すぎから立ち、毎日書いたパトロール日誌は12冊に上るという。隊員の平均年齢は76歳。医者通いの人も多く、自身も2度腰の手術を受けた。5分間立っているのも苦痛になり、交通事故に巻き込まれそうになった時もあったと記されていた。

 ▼高齢になっても、持病があっても路上に立つ。炎天下の夏や寒風吹く冬でも日課は変わらない。その大変さは、容易に想像できる。けれども、そうした努力と献身があって子どもたちの安全が守られている。改めてその活動に感謝したい。 (河)



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