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「ふるさと納税」

 ふるさと納税への関心が高まっている。最近の本紙に限っても「白浜町に3カ月で1億3千万円」(5日付)とか「返礼品競争の是正を考える自治体が72%」(7日付)とかの記事が目に付く。

 ▼この制度は、税収が不足しがちな自治体を寄付金で応援しようという趣旨で2008年度にスタート。税金の控除対象になるだけでなく、寄付に対する返礼品への関心が高まって年々、寄付の総額が増えている。共同通信の調査では、16年度に見積もる寄付の総額は約2千億円にも上るという。

 ▼税収の少ない地方の自治体が財源を補完するための有効な手段であり、返礼品を通じてその土地の特産品や魅力をアピールする役割も大きい。「知恵を絞った自治体が報われる」と評価する声も多い。

 ▼一方、近年は自治体の返礼品競争が過熱し、弊害も出ている。寄付に占める返礼品購入額の割合は、15年度の37%から43%に上昇。業務を委託している仲介業者に支払う手数料もかさんで、実質的な手取りが寄付の半分以下という自治体もある。

 ▼こうしたことから、制度は評価しながら返礼品競争の是正が必要と考える自治体も増えている。毎年のように増え続ける寄付金の使途も含めて、考え直す時期が来ているのかもしれない。

 ▼僕は制度が始まった08年以降、毎年田辺市にささやかな寄付を続けているが、関心はその使途にある。なるほどと納得できる形で使っていただければ、それでいい。(石)


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